反省と問いかけと嬉しかったこと

こんにちはひろみです

今度は2カ月ぶり、良い感じ良い感じ

まずは近況と環境の整理、そして反省

 

6月末でtocoでの生活を終え、実家である神奈川県の干物屋に帰って来た

1週間くらいかけて荷物の整理とかを終わらせてさっそく働き始めた

働かざる者食うべからず

 

 5AM~14PM 干物工場

17PM~22PM 駅中のお土産屋

目的は

「干物と観光業の勉強」

「ワーホリの資金調達」

「英語実践」

なんで英語実践?って疑問があると思うけど一応箱根の隣で観光地なので日々外国人観光客に接客することが出来るのだ

 

tocoを離れて一番の不安は英語を話す機会が減ること、駅中のお土産屋には干物も卸しているし英語も話せる一石二鳥な職場だった

 

朝起きて工場で干物を開き、昼飯、勉強をした後お土産屋へ行く

 

寝るのがダイスキな俺にとってこの生活はめちゃくちゃにツラいものではあるけれど、必要なことだと思い踏ん張っていた

 

1ヶ月ほどたって仕事にも慣れてくると英語と資金調達の面で物足りないなと感じていた

 

良いか悪いか箱根の居酒屋で夜だけ働いてくれないかというお話しがきた

外国人観光客はお土産屋の何倍も多く、時給も高い

お土産屋のシフトを半分に減らして居酒屋も通うことにした

3足わらじ生活の始まりだ

 

なぜ工場とお土産屋だけでも十分な休息、睡眠が取れていない中、別の仕事を始めたのか?

今思えば脳も心も疲れ果て正常な判断はできなかったんだと思う

 

当然、朦朧とした頭では新しい仕事を覚えることは出来ない

他の仕事場でもミスが目立つようになった

 

「働き過ぎじゃ無い?顔が疲れてるよ」

 

人に指摘されてようやく気付いた

自分で立てた目標のために身をごりごりと削っていたんだ

これは正しいフェーズだと信じ込んでいた

絶対必要でタイミングはすべて今

今だけは身を粉にして働くのだ、って

そんな自分の首を絞め続ける生活を送り11月になった

2日からはtocoで知り合ったRenと京都旅

かなり前から計画していたのでしっかりと長期休暇を取っていた

にもかかわらず楽しみよりもやっと休めるという感情が強かった

 

ここで少しRenの事を話したい

第一印象は好奇心と笑顔

気になることには何にでも興味を示して臆すること無く聞いてくる

チェックイン中もすごく楽しかったのを憶えている

連絡先を交換して、滞在中も帰国後もたくさんの話をした

高校を卒業し単身でオーストラリアに渡り様々なレストランや指圧の仕事をし今は建築設計のリーダーとしてバリバリ働いている

琴やピアノもできロゴデザインもウェブ上で個人でやっている

極めつけにデッサン、絵も描ける

超人とは彼女のための言葉だろう

 

そんな彼女との旅は俺にとってとても楽しいものだった

でも3日目の朝、Len.で優雅で美味しい朝食を食べていたとき彼女が言った

「We have to talk

おれは今日の予定のことだと思って、買い物と観光でしょ?時間が足りないね!、なんて阿呆なセリフを返していた

今思えば阿呆極まる

「あなたはこの旅の最中いつも別のことを考えている。隣にいるわたしではなく。私にはあなたがこの旅を軽んじてるみたいに感じる。」

びっくりした、Renは泣きながら言ってたから、

言われてみると恋人に心配かけまいとRenとの写真は拒否したり、仕事のことを考えたり、そういう行動が彼女を傷付けていた

 

「あなたはいつもなにか別のことを考えているじゃない。友だちや家族、恋人だったり。あなたの心の半分はどこかへ行ってしまっているよ。そんな人と旅をしてても楽しくないし、したくない」

 

確かにそうだ、仕事で使い切った脳は朦朧としているしいつも恋人のことを気にしていた

気付いたところでどうしたら良いのか俺には分からなかった

 

「You should be honest with yourself」

 

honest?正直?

どういうこと?

 

「人が生きるにはたくさんの理由がある。それは建前や嘘、一時的なものばかりだよ。でも、心の一番深いところ、思考に邪魔されないところに一番大切な、変わらない理由があるんだ。それに気付くことはとても難しい。偽物の理由は毎日更新されるしどんどん増えていく。」

 

じゃあどうしたら良いのさ、分からないよ

 

「自分に聞くんだよ。心は絶対に知っている。あなたが楽しいとき悲しいとき、感情が揺さぶられたとき、本当の理由はいつもより上の方へ浮かび上がる。それを捕まえるんだ。常に自分に問いかけるんだよ。「なぜ?」って」

 

そう言うと彼女は飲んでいたチャイラテをさして例えた

 

「私はこのラテを飲む。なぜ?これは水では無い、私には必要ない、たくさん飲めば身体にも悪い、それなのになぜ飲むのか?」

「私はこの味が好き。Len.のバリスタが作った美味しいラテをこの時間に飲む。それは私の気持ちを高揚させて私の人生を充実させてくれる。だから、私はこのラテを飲む。」

 

「この質問をたくさんのことにしていけば、あなたの理由が見付かるんだよ。」

 

彼女はもう理由を見つけていた。

 

俺はなぜRenと旅行をしているのか、なぜ英語を学ぶのか、なぜ働いているのか、なぜ家を継ぐのか。

 

原さんから教わったフェーズ切りのもっと前提となる話

環境や将来を省いた自分自身の理由の見つけ方。

「あなたは大切な友人なんだよ」

泣きながら言われて、彼女に出会えて本当に良かったなって阿呆な自分に言ってみる。

 

これが近況と環境の整理と反省の話

最後にとっても嬉しかったことを書いて今回の日記をしめたいと思う

 

京都旅の中、1日だけホテルでは無くPangくんの家に泊まった

Pangくんはtocoで出来た一番最初の友だちで、まったく英語の話せない俺と日本語勉強中のPangくんは縁側に座りアプリを駆使してお互いのことを何とか伝えようと頑張っていた

一番最初のとっても楽しくて、そしてとっても悔しい想い出だ

帰国した後日本語を勉強するために京都に留学してきたPangくん

絶対に会いたいと思っていた

 

会って、久しぶり!って言い合う

荷物を置いたら近所のコンビニへビールを買いに行く

Pangくんの彼女や友だち、他愛も無い話をした

戻ってきて乾杯して、ふと、Pangくんが言った

「We don't need to Google

嬉しくて声を出して笑った

 

そういやそうだよ!使ってないね!

 

6カ月前、アプリ無しじゃまったく話せなかった俺たちはいま何の問題も無く英語と日本語で話していた

疲弊して、悩みにぶつかり続けていた毎日だけど、しっかりと成長しているじゃないか!

嬉しくて嬉しくて、目頭が熱くなる

 

お互いに頑張ったねって言い合って、また乾杯した

 

努力の結果を誰かと共有できることがこんなに嬉しいなんて知らなかった

 

これが嬉しかった話

 

もうすぐ新幹線は小田原に着く

明日からはまた仕事だけど、今までとは違う、自分を見つめよう

 

ありがとうございました